雪の壁
部屋の三方は雪の壁でふさがれて居ます。でも先に進むと冬の部屋です。
なんとなく、どちらにも進めないで、
進めそうな道は、もっと事情が悪くなってしまいそうな場合の暗示です。
強引に動こうと思えば、動けないわけでは無いけれども、
唯一すぐ動ける道は、最も厳しそう…と言うあたりがポイントです。
その場に留まっていたからといって、快適な状態では無い場合だったとしても、
動いて状況がさらに悪くなる事が、それなりに想像がつくのなら、
やっぱり動くべきでは無いでしょう。
何か困った状況なら、まずは行動する前に落ち着いて、
その場で出来る事を考えて、しましょう、というのが雪の壁です。
悪戯に動いたり、強引に進んだり戻ったりすると大変そうですが、
無防備のまま留まっていても冷えてしまいそうです。
低いところに居たら、段々溶けた水が流れてくるかもしれません。
その場に留まっていても、動けなくなってしまっては意味がありませんから、
時機が来たらその時はすぐに動けるように、一番身軽な状態を整えて、
その場で最低限の対処をして、後は落ち着いて機を待つ象意です。
対処療法と抜本療法を一回にまとめて、すぐ解決する事にこだわらないのが、
雪の壁と冬の部屋の時と言えます。
雪の壁は次第にとけて晴れます。
三方の雪の壁のどこが通れそうな薄さになったのか、冬の部屋が春になったのか、
落ち着いて見ながら、待っていれば大丈夫です。
何か大変な状況にあるなら、今は大変なりに、最小のダメージで。
やり過ごす事が出来れば、チャンスが見えてくるのが雪の壁です。