仮面の部屋
美しい仮面の人物が、窓の無い部屋でテーブルを挟んで座っています。
晩餐会の席で、仮面の人物は魅惑的な香りの飲み物の入った、グラスを差し出してくれます。
これは悪いと決まった物ではありませんが、ちょっと条件付ですし、警戒を要する象意です。
表面上は一見楽しそうで、魅力的な状態、状況、提案に望んでいるように見えますが、
何かそれには別の顔や意図がある事の、潜在的な注意喚起の暗示です。
ですからそれに気がついて、対応できれば、プラスにつなげる事も出来ます。
とにかく、何か見えているそのままではない、裏があると言う意味で、
仮面は美しくとも、その裏の顔はどんな物かわかりませんし、
どんな表情かもわかりません。
外や表面の目に見えるところではなく、裏側や内部に潜み、
進行しているかもしれない、危機や悪化、腐敗を意味します。
一方、すでに晩餐に臨んでグラスを進められているのですから、
あんまりのんびり構えていられるほどの、時間的余裕は無い事になります。
窓の無い部屋ですから、空気も次第によどんできます。
今はおいしく楽しそうだからと、飲んで食べて、楽しみ終わった後で見た、
仮面の下の顔が想像と違っていても、もう手遅れになって、しまいかねません。
客観視と直感を総動員して、何か見落としや見逃しは無いか、
落ち着いて今一度、確認してみて下さい。
ほんのちょっとの、含み笑いを隠す程度の仮面なのか、本当は死神なのか…
わかってクリアさえできれば、部屋の窓も出口も出てきます。
まさに怖い暗示、と言うのではなく、あくまでも場合によっては、
怖い自体が隠されているかもしれない…その前段階の象意です。
恋愛なら、いつも見せている顔とは別の顔や、本意とは別の腐れ縁、
場合によっては不倫、三角関係などへの注意の暗示になります。