大地の神殿
長い長い階段を上がって、白い大きな神殿に御参りします。
金貨や食べ物、お供物をささげて、収められる物に感謝します。
物心両面で受け取れていた物を差し出し、差し出せる事に感謝して…と言う、
謙虚、謙譲の象意が大地の神殿です。
これは形の上では「減る、収める、減少、捧げる」と言う事ですから、
現実的、物質的には、損はあっても得が無いような状況に思える時です。
もし、何か人のためにそんな役回りや、苦労が多いようなら、
一見、衰運の時のように、思えるかもしれません。
なんでわざわざ疲れながら、長い石段を登って行って、
手に入れたはずの自分の物を、収めてこなくてはいけないのか?
こう言う時は逆に考えてみて下さい。
何か収められる物があったという事は、今までが豊かだったという事でしょう。
豊かだったはずの今までを、当たり前としか思えなくなってしまったら、
どんどん心は枯渇して行ってしまいます。
今は一見、投資、損、物が出て行くような状況だったとしても、
その先が神殿であれば、また、巡り巡って自分へかえってきます。
一度手に入れた物はあって当たり前、とにかく増やそう!ではなく、
心を楽にして、時には奉仕、収める、返還、減らす、
減少するという方向に対して、柔軟、身軽になってみてはどうでしょうか?
と、言う暗示が大地の神殿です。